エニアグラム

エニアグラムで何がわかるか

1.自分に向いていること、向いていないことがわかる
「自分のことは自分が一番よく知っている」と思い込みがちですが、主観だからこそ気づけないこと、わからないことはたくさんあります。

エニアグラム診断を行うと、自分がどんな性格をしているのか、どんな考え・価値観を持っているのか、客観的にとらえることができます。

自己理解が深まると、就職や転職先の選択に役立つほか、伸ばすべきスキルを知り、今後の成長につなげることができます。

2.自身が行動を起こすきっかけ(動機)がわかる
人が行動を起こすのには、何らかの理由や要因があります。

エニアグラムでは、人が行動を起こす直接的な要因のことを「動機」といい、9つの性格タイプごとに内容が異なります。

自分がどんな要因によって行動を起こすのか、そのきっかけを知っていれば、やる気が出ない・モチベーションが上がらないといった壁に直面した時の対処法として役立てることができます。

3.自分の価値を発見・再認識できる
人はミスや失敗を繰り返したり、思うように事が運ばなかったりすると自信を失い、「自分は価値のない人間だ」と思い込んでしまいがちです。

自己価値が低くなると、物事に対して消極的になり、仕事の能率が悪くなるなど、悪循環に陥りやすくなります。

エニアグラム診断を行うと、自分の性格や傾向から、新たな自己価値を見出したり、自分の価値を再認識したりすることができます。

自分を肯定的にとらえる自己価値を発見・再認識できれば、自信を取り戻し、物事に対して積極的に取り組めるようになります。

4.人と円滑なコミュニケーションを取れるようになる
エニアグラム診断によって、自分がどんな性格・タイプの人間か把握しておくと、他者と円滑なコミュニケーションを取れるようになります。

例えば「自分の性格上、これ以上議論を重ねると言い合いに発展するだろう」など、的確な自己分析ができていれば、相手とのトラブルを未然に回避することが可能です。

逆に、相手のエニアグラム診断の結果を知っていれば、どんな性格の人間で、どう対応するのが正解なのか、おおよその傾向を把握できるため、円滑な関係を築いていくことができます。

まずは自分がどのタイプか調べてみましょう。

エニアグラムは、いくつかの質問に対する回答をもとに、どのタイプに当てはまるか診断します。

質問数が多いほど、診断の精度も高くなりますが、ここでは一例として、日本エニアグラム学会の簡易タイプ診断を参考にしたエニアグラム診断をご紹介します。

以下の質問ごとに、最も自分にふさわしいと思う番号を選択してください。
直感で選ばず、じっくり考えて選んでください。
各質問、選択肢は3択です。
自分に(もっとも当てはまる)と思うものを選んでください。

【質問A】

①人と関わる時は一歩引いてしまいがちで、少し様子を見てから接する。自分から積極的に交流を持つことは少ない。→質問Bへ

②自己主張が強く、何事にも積極的に取り組む。団体行動では率先して動き、リーダー役を任されることもある。→質問Cへ

③人とコミュニケーションを取るときは、まわりとの調和を第一に考える。仲間意識やチームワークを大切にしており、周囲からは相談を持ちかけられることも多い。→質問Dへ

【質問B】

①自分の内にある感情や気持ちの動きに敏感で、それを表現する力の持ち主。高嶺の花への憧れが強い。→あなたはタイプ4です。

②常に物事を冷静にとらえ、合理的な筋道を立てて考える。知識に対して貪欲で、優れた洞察力と分析力の持ち主。→あなたはタイプ5です。

③のんびりペースで物事に取り組み、急いたり、焦ったりすることはあまりない。現状をありのまま受け入れ、周囲を和ませる雰囲気がある。→あなたはタイプ9です。

【質問C】

①競争心が強く、一定の成果を得るために効率よく動く。人の才能を見抜くのが得意。→あなたはタイプ3です。

②思った事や感じた事を率直に言う。存在感が強く、リーダーシップを発揮する。→あなたはタイプ8です。

③楽しい事や刺激のある事が好きで、好奇心旺盛。社交的かつ楽天家である。→あなたはタイプ7です。

【質問D】

①物事に対して常に完璧であろうとする。妥協や中途半端は許せない。→あなたはタイプ1です

②常に自分が役に立てることはないか、アンテナを張り巡らせている。世話好きで顔が広い。→あなたはタイプ2です。

③不安やリスクを取り除くために、堅実な安全策を好む。組織に対して忠実で、ルールや規律を乱さない。→あなたはタイプ6です。

エニアグラム診断でわかる9つの性格タイプの特徴


タイプ1. 完全でありたい人

常に自分の理想・目標に向かって努力する意思を持つタイプです。

物事が順調に進んでいる時でも、「もっといいやり方があるのではないか」「さらに改善すべき点があるのではないか」と自問し、より高みを目指す傾向にあります。

その意欲は自分の成長やスキルアップだけに留まらず、周囲の人や環境も対象となるため、しばしば職場環境を安定させるリーダーに抜擢されることもあります。

タイプ1の長所
タイプ1の人の長所は、責任感が強く、一度これと決めたら最後までやり通す意志の強さを持ち合わせているところです。

困難な事に直面しても決して逃げ出そうとせず、持ち前の向上心や勤勉さを活かし、最終的には物事を解決へと導きます。

無駄を省き、合理的に動くことを好むため、タイプ1の人が提案する計画は現実的なバランスに長けており、業績・売上アップなどに貢献します。

また、曲がったことや不正なことを嫌う強い正義感の持ち主でもあり、えこひいきや悪しき習慣の横行を許しません。

それゆえに他者から「信頼に値する人」と評価されることも多く、ビジネス面では取引相手と良好な関係を築いていくことができます。

タイプ1の短所
完璧主義者で公正を重んじるタイプ1は、自分だけでなく、他者にも完璧さや公正さを求める傾向にあります。

ささいなミスや不正を許すことができず、他者を批判し、意思や行動を正すことを求めます。

自分なりの正義・道徳に基づいて行動しているため、そこから大きく逸脱した言動を取る人とは相容れず、しばしば独善的になることがあります。

また、何事にも完璧を求めるあまり、一つのことに時間と手間をかけ過ぎるのも短所のひとつです。

仕事の精度は高くなりますが、そのぶん時間に追われやすく、心身に負担がかかることも少なくありません。

それでいて他人に助けを求めることは苦手なので、いつの間にか自分のキャパシティを超え、苦悩するケースも目立ちます。

タイプ1の動機
タイプ1の人は、常に正しいことを行いたい、間違いを犯したくないという気持ちを持っています。

自分なりの「正義」や「倫理」「真理」の基準に沿っているかどうか、それらを実現するために必要な手段であるかどうかが、主な動機となります。

タイプ1の自己価値
妥協を嫌い、理想に向かって努力を惜しまないタイプ1の人は、「自分は現実的で、客観的に正しい行いをしている人間だ」と意識すると、自己価値が高まります。

公正さや、合理性が求められる職場で評価されることに喜びや達成感を覚えるので、医師や会計士、税理士、銀行員などの職業に向いています。

タイプ2. 人の助けになりたい人

他者に対する思いやりに満ち溢れ、献身的な行動を取るタイプです。

身近に困ったり、悩んだりしている人がいると、手を差し伸べずにはいられない性格で、人を助けることに喜びを見出します。

自分を置いて他人の世話を焼くこともしばしばあり、他者からは「面倒見のよい人」「世話好きの人」と評価されます。

そのためか、交友関係も非常に広く、あちこちに友人や知人のいる「顔の広い人」でもあります。

タイプ2の長所
思いやりや愛情の心を持ち合わせているタイプ2の人は、他者への奉仕を厭わず、尽くすことに喜びを感じます。

困っている人を見たり、悩んでいる人から相談を受けたりすると、自分が持つ知識やスキル、人脈などをフル活用し、問題解決に尽力します。

人に対して偏見を持たず、常に公平に接するため、周囲からは「心の広い人」「誰にでも優しい人」と評価されます。

無意識のうちに「人を助けたい」「人に尽くしたい」と思っているせいか、他人の心情やニーズに敏感で、相手の性格や求めていることをすぐに理解することができます。

そのため、初対面の人とでもすぐに打ち解け、スムーズに輪の中に入っていけるところもタイプ2の人ならではの長所です。

本人も仲間意識が強く、組織の中では知らず知らずのうちに人間関係を円滑にする潤滑剤の役割を果たすこともあります。

タイプ2の短所
タイプ2の人は、自分がやったことに対してお金や物品を要求することはありませんが、見返りとして感謝の気持ちや愛情を求める傾向にあります。

自分の行動が正しく評価されなかったり、「やって当たり前」と思われたりすると怒りや苛立ちを覚え、時には面と向かって相手を非難することもあります。

また、ボランティア精神が強いあまり、人から頼られたり、相談されたりすると、なかなかNOと言えません。

もともと自分を犠牲にしてでも他人に尽くしたいという性格の持ち主なので、他人のことに時間や労力を取られすぎると、自分のことがままならない状態に陥りやすいところが欠点です。

タイプ2の動機
タイプ2の人は、他人から向けられる感謝の気持ちや愛情を得ることに達成感や喜びを感じます。

そのため、人の役に立つかどうかが行動を起こす基準となります。

タイプ2の自己価値
タイプ2の人は、面倒見が良く、慈悲深い人間であることに自己価値を見出します。

ビジネスでは、カウンセラーや看護師、教師など、人の悩みを解消したり、生活を支援したりする職種に向いているでしょう。



タイプ3. 成功を追い求める人

成功すること、達成感を得ることを何よりも重視する性格の持ち主です。

何を行うにも、まずは先に目標や目的を設定し、それを達成するのに適した手段・方法を模索することを得意とします。

目標達成のために、常に合理的な手段を求めるところはタイプ1「改革する人」と似ていますが、完璧さや精度を大切にするタイプ1に対し、タイプ3の人はあくまで成果や結果を重視するところが特徴です。

タイプ3の長所
成功や成果を求める意欲が強いタイプ3の人は、積極性や向上心に富んでおり、率先して行動を起こします。

そのため、チームリーダーとして働いたり、組織のトップとして活躍したりする機会も多く、波に乗ればトントン拍子に出世・昇進を果たします。

楽天的ではありますが、決して怠け者ではなく、成功するために必要な行動には労力を惜しみません。

また、リーダーシップを取る人間に必要不可欠な洞察力や観察眼にも長けており、「成功の可能性が高いこと」「能力のある人」を的確に見極めます。

能力があると判断した人は積極的に鼓舞し、モチベーションを高めることで自分を取り巻く組織力の向上を図ります。

カリスマ的な資質を持つ人も多いため、組織の中で働くことにとらわれず、独立起業する人も目立ちます。

タイプ3の短所
結果を求めるあまり、他人を道具のように扱ったり、踏み台にしたりすることがあります。

目標を達成するための労力は惜しまない一方、見えないところでコツコツ努力するのは性に合わず、他人の目があるところでしか行動しようとしません。

そのせいか、他人からはしばしば「目立ちたがり屋」「虚栄心の強い人」と評されることもあり、組織内で孤立してしまうケースもあります。

また、自尊心が高く、自分のプライドを傷付ける要素を極端に嫌うため、成功の可能性が低いものをスルーしたり、体裁だけ取り繕ったりすることがあります。

ミスを犯したことへの切り替えは素早い一方、失敗への恐れは強く、物事が思った通りに運ばないと平常心を失いやすい傾向にあります。

タイプ3の動機
タイプ3の人は、他者から「出来る人」「優秀な人」と評価されたいという願望を抱いています。

そのため、成果を挙げれば周囲から称賛を得られると判断した物事に対しては、率先して行動を開始します。

タイプ3の自己価値
タイプ3の人は自尊心が非常に強く、「自分は周囲から称賛されるに値する人物である」と認識することで自信を取り戻します。

常にスポットライトを浴びる位置に立つことを望むため、政治家や弁護士などの士業、アナウンサーなどが適職です。



タイプ4. 特別な存在であろうとする人

独創的な感性と豊かな創造力を併せ持つタイプです。

いわゆる芸術家肌で、人とは異なる考えや価値観、能力を駆使することで自分を表現しようとします。

理論より情緒を重んじるため、何かに感動したり、心を動かされたりすると、突発的に行動することがあります。

群れに入ることは嫌いますが、自分を本当に理解してくれる人には親愛の情や共感を覚え、深く、長い付き合いをすることもあります。

タイプ4の長所

ユニークな感性を持つタイプ4の人は、人や物がもつ価値や魅力を発見するのが非常に得意です。

誰も気付かなかったもの・ことをいち早く見出し、何らかの形で発表するため、しばしば芸術家やアーティストとして高く評価されます。

一度興味・関心を覚えたことは、とことん突き詰める性格なので、知性にも長け、専門的な分野で力を発揮することもあります。

常人とは感性や価値観が異なるため、交友関係は決して広くありませんが、もともと勘が鋭いこともあり、他人の心情の変化にはとても敏感です。

他人の痛みや苦しみを理解し、同情する一面もあるため、「変わり者」と評されることはあっても、「冷血漢」と非難されることはあまりありません。

とくに才能のある人や、夢や理想に向かって頑張っている人には寛容で、独自の発想から適切なアドバイスを与えたり、指南を行ったりすることもあります。

タイプ4の短所

タイプ4の人はロマンや自由を愛する性格の持ち主なので、現実性や合理性を求められると怒りやストレスを感じます。

自分が興味・関心を抱く分野や、納得したこと以外に時間や労力を割くことを嫌い、できない言い訳を探して自分の殻に閉じこもりがちです。

とくに、誰もができる平凡な仕事や単調な仕事を押しつけられるとやる気を失い、投げやりになったり、不服を漏らしたりします。

また、無意識のうちに「自分は周囲より上」と自負しているせいか、他者からの指摘や批判を素直に受け取ることができません。

自分の感性や能力のみを信じて突っ走った結果、大きな失敗を犯し、自らの理想との離に悩んだり、落ち込んだりすることもあります。

もともと、急な虚無感や虚脱感に襲われやすいタイプなので、落ち込みやすいところが難点です。

タイプ4の動機

唯一無二の存在である自分を何らかの形で表現することに喜びを感じます。

自分の能力や感性、価値観などを表現できるかどうかが行動基準となるタイプです。

タイプ4の自己価値

他者と同じであることを嫌うタイプ4の人は、特別な感性や独創性を持っていることを誇りに思っています。

そのため、画家や作家、音楽科など、ルールにとらわれず自由に自分を表現できる職業に就くと、自己価値が高まります。



タイプ5. 知識を得て観察する人

物事を行う前にしっかりデータ収集し、分析した結果に基づいて慎重に行動するタイプです。

一時の感情に動かされて突発的な行動に走ることはほとんどなく、論理的な道筋を立ててからでないと具体的なアクションを起こしません。

情報収集や分析に時間や労力を費やすことを苦にしないため、さまざまな分野に関して豊富な知識を持っています。

タイプ5の長所
知識や情報を取得するだけでなく、分析力や解析力にも長けており、的確かつ合理的な方法で問題を解決していく力を持っています。

客観的なデータや分析をもとに企画・立案するため、周囲の共感を得やすく、また着実に結果を残すタイプでもあります。

感情に左右されず、常に冷静沈着に取り組む姿勢は、しばしばビジネス面で高く評価されます。

結果よりもプロセスを重視する傾向にあるため、自らが分析・解析して導き出した結論をもとに、他者が行動を起こして成功したとしても、嫉妬を感じることはありません。

自らが脚光を浴びることに特別な関心はなく、傍観者、観察者として一歩引いた距離から分析することを好むので、トップの参謀や指南役などに向いています。

タイプ5の短所
知識の習得や情報収集に没頭するあまり、周囲のことが目に入らなくなることがあります。

自分の知識や解析、分析によって導き出した成果の権利を他人に譲渡することは厭わない一方、プロセスの段階で他人と知識や情報を共有することを嫌います。

そのため、周囲からは「変わり者」「何を考えているかわからない人」と揶揄されることも多く、組織内ではしばしば孤立しがちです。

人と距離を取ること自体に不満や不快感を覚えることはありませんが、他者と円滑なコミュニケーションを取れないことにより、仕事に支障をきたすことがあります。

タイプ5の動機
タイプ5の人は、物事の真理や本質を見極めることに達成感を覚えます。

自らの知識や情報収集力、分析力、解析力を駆使することで、何らかの成果が得られる見込みがあると判断した場合、積極的に行動を起こします。

タイプ5の自己価値
自分は優れた理解力の持ち主で、知的な人物であると自認できたとき、高い自己価値を見出します。

科学者やプログラマー、コンサルタントなど、専門的な知識とスキルを必要とし、かつ自分のやり方・価値観に基づいて出した結果が評価に結び付く職業に適正があります。



タイプ6. 安全を求め慎重に行動する人

ルールや規範に忠実で、何事も真面目かつ誠実に取り組むことをよしとするタイプです。

規律や規則から外れた行動を嫌い、組織に属している間はトップの指示や命令に対して忠実に行動しようとします。

安全性や信頼関係を尊ぶため、周囲からは品行方正・質実剛健な人と表されます。

タイプ6の長所
自分が属する組織からの指示・命令は絶対で、自分の持てる能力で尽くそうとします。

共に仕事をする人にとっては信頼に足る人物であり、責任のある業務を任される事も少なくありません。

ビジネスはもちろん、家族や友人に対しても情に深く、親身になって相談に乗ったり、問題解決をサポートしたりします。

自分のコミュニティを脅かすリスクは徹底的に排除しようとするため、行動は常に慎重で、安全策を採用する傾向にあります。

実際、タイプ6の人が手がける仕事はリスクが低いため、堅実性を重視する局面で重宝されます。

ルールやマナーを重んじ、組織に対して忠実でいる姿勢は、社員の模範ともなるべき存在といえます。

タイプ6の短所
規律やルールに則って行動することで安全や安定を確保するタイプ6の人は、突発的なトラブルやアクシデントを非常に怖れます。

トラブルの兆しの有無にかかわらず、常に不安にとらわれているので、物事に対する判断や決断が遅れることがあります。

また、基本的に頼りになる人に従事することで安心感を得るタイプなので、リーダーに抜擢されたり、責任ある決断を迫られたりすることに抵抗を覚えます。

他人に依存しやすいタイプでありながら、自分を守るために他者を信じ切れない面もあり、人間関係に疲れやすい傾向にあります。

タイプ6の動機
タイプ6の人は、自身の役割をしっかり果たし、組織の一員として認められたいという願望を持っています。

規律やルールに従っていれば安定した地位を得られると信じているため、組織やトップからの正式な命令・指示であれば、立派な動機となります。

タイプ6の自己価値
タイプ6の人は、組織から信頼される人間であると自認したとき、自己価値を実感できます。

サラリーマンやOL、自衛隊員など協調性を求められる職業に向いていますが、ルール・規律を重んじる法律家なども適職です。



タイプ7. 楽しさを求め計画する人

明るく楽天的で、日々の生活に刺激を求めるタイプです。

楽しいことやワクワクすることに目がなく、興味・関心を持ったものはすぐに始めてみるなど、好奇心が旺盛です。

好きなことに熱中している時に感じる陶酔感や没入感を大切にしており、常にアンテナを張り巡らせて自分が夢中になれること、没頭できることを探しています。

タイプ7の長所
タイプ7の人はいろいろなことに興味を持ち、好奇心の赴くままに行動します。

フットワークが非常に軽く、楽しむことに労力や時間を惜しみなく費やすため、毎日充実した生活を送っています。

単に快楽主義者というだけでなく、さまざまなことにチャレンジするので、知識や経験、スキルが豊富です。

実際、ジャンルを問わず何でもそつなくこなすオールマイティタイプでもあり、職場のムードメーカーとして多くの人に親しまれます。

一方、困難なことやトラブルは無意識に避けようとしますが、深刻な場面に直面しても、持ち前のポジティブさで何とか楽しもうとします。

そのため、長く落ち込んだり、くよくよしたりすることはあまりなく、常に明るい「陽」の雰囲気をまとっています。

タイプ7の短所
興味・関心を持つ幅が広いぶん、ひとつのことに集中するのがやや苦手です。

深みにはまったり、極めたりする前に他へ注意が向いてしまうので、いろいろなことが中途半端になりがちです。

また、楽観主義者ゆえに問題を先延ばしにすることが多く、周囲の人が気付いた時には収拾の付かない状態になっていた…なんてことも珍しくありません。

もともと物事に対する責任感も弱く、思いつきで発現したり、行動したりするため、組織内ではムードメーカーであると同時に、しばしばトラブルメーカーとして扱われることもあります。

タイプ7の動機
タイプ7の人の動機は、自分が楽しめるかどうかが基準となっています。

少しでも興味・関心を持ったものには、周囲も驚くほどの行動力を発揮します。

タイプ7の自己価値
タイプ7の人は、「人生を楽しんでいる自分」にこの上ない魅力と価値を感じます。

人に自由や選択肢を奪われることを嫌うので、興味・関心のあるものを追うカメラマンや、さまざまな体験を活かせるフリーライターなどの職業に向いています。



タイプ8. 強さを求め自己を主張する人

活力やエネルギーに満ちており、困難な物事に挑戦することに喜びを感じるタイプです。

難しい問題に直面するほど燃える性格で、自分の能力や努力を最大限に活用し、どんどん壁を乗り越えていきます。

その圧倒的な力は自身だけでなく、周囲にいる人にも大きな影響をもたらします。

タイプ8の長所
大きな力とエネルギー、権力を持ち合わせるタイプ8の人は、9つの性格の中でもピカイチの統率力を誇っています。

自信に満ち溢れ、有言実行する姿はカリスマ的な魅力があり、その周囲には自然と人が集まってきます。

当人も面倒見がよく、度量が大きいので、自分の下についた人間を積極的に指導します。

存在感の強さから、アクの強い人間と思われがちですが、実際には明朗快活、率直な性格で、裏表がありません。

自分の目標達成や、困難を乗り越えるために、時には強引な手段をとることもありますが、不正は許せない性質なので、真っ向から勝負し、勝利をつかみます。

タイプ8の短所
我が道を行き、多数の実績をあげてきたタイプ8の人は、自分の言動こそ正しいと思い込んでいる節があります。

そのため、トップに立つと周囲の人を意のままに動かすワンマン経営になりがちです。

自分の考えや価値観を否定したり、真っ向から反論したりする人とは敵対し、時には攻撃的な態度でやり込めてしまいます。

相手の機嫌を取ったり、謝罪したりすることは苦手なので、一度やり合った相手とは関係を修復できず、そのまま縁が切れてしまうこともあります。

タイプ8の動機
タイプ8の人は、自分の力を発揮できる場所や、誇示できる場面を求めています。

誰でも乗り越えられるような簡単な問題には興味が湧かず、解決したときにまわりから称賛を得られるような問題に挑戦することに心を動かされます。

タイプ8の自己価値
人より力を持ち、有能であると自覚することが自信につながります。

目の前の壁を乗り越えること自体に喜びや意義を感じる性格なので、スポーツ選手やアスリート、起業家などに向いています。



タイプ9.調和と平和を願う人

人と争うことを嫌い、穏やかで平和な生活を願うタイプです。

自分だけでなく、周囲の幸せや安定も望んでおり、場を調和させる不思議な力を持っています。

自ら積極的に動くことはあまりありませんが、誰にも偏見を持たず、優しい心を持ち合わせています。

タイプ9の長所
常に穏やかで寛大な心の持ち主で、自分のことも他人のことも信じる気持ちを持っています。

情緒が安定しており、少々のことには動じないので、周囲の人もリラックスして話しかけたり、相談を持ちかけたりします。

タイプ9の人も、他人の話を黙って傾聴し、その人を理解しようとするので、誰とでも平和で穏やかな関係を築くことができます。

特定の人に肩入れすることはなく、第三者の立場から客観的かつ公平な判断を下すので、角を立てずにその場を調和させられます。

職場に限らず、家族や友人と接するプライベートな場面でも「平和をもたらす」力を発揮し、日常に安らぎや落ち着きを与えます。

タイプ9の短所
一時の感情に流されず、物事や人を冷静に受け止められるぶん、表情や話し方のバリエーションに乏しいため、しばしば無気力で怠慢な印象を与えがちです。

加えて自己表現が苦手なので、白黒はっきりつけなければならないシーンでは、日和見主義や優柔不断とみなされる場合があります。

また、平和を望む心が強いあまり、変化や改革を嫌い、時代の流れに乗り遅れてしまうこともあります。

特にビジネス面では、進化や改革を拒み続けると協調性を乱してしまう可能性があるため、強い葛藤に悩まされることになるでしょう。

タイプ9の動機
タイプ9の人は平和と調和を重んじるため、場を円満にするためなら自分の持てる力をフル活用して物事に取り組みます。

基本的に受け身で、積極性に乏しいタイプですが、現状維持のために必要な行動であれば、努力や手間を惜しみません。

タイプ9の自己価値
タイプ9の人は、常に冷静で、落ち着いた自分を高く評価しています。

何事にも動じず、安定した精神を持っていると自覚できれば、落ち込むことがあってもすぐに復活できるでしょう。

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